花粉症の三大症状 ~目と鼻の場合~
花粉症の三大症状と言えば、鼻の場合は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」、目の場合は「目のかゆみ」「充血」「涙が出る」です。中でも「目のかゆみ」は、最も多くの方が悩み困っている症状です。その他にも、「目がはれぼったい」「目やにが出る」「目がごろごろする」「かすむ」「まぶしい」「痛い」などの症状がみられます。
これも花粉症の治療!? ~全身の症状~
花粉症の症状は目や鼻だけでなく、様々な全身症状にもみられます。
- 頭
- 頭痛、頭が重たい、頭がぼーっとする
- 耳
- かゆい、聴こえにくい
- 口
- 口が乾く、味覚障害、口内炎
- のど
- 痛い、かゆい、咳やたんが出る、不快感、声がかすれる
- 胃腸
- 食欲低下、胃がもたれる、下痢
- 皮膚
- 顔や首が赤くなる、かゆい
- その他
- 全身倦怠感、発熱
気管支喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患がある場合、症状が悪化することもあります。主治医と相談しながら症状をコントロールし、花粉飛散シーズンを乗り切りましょう。
点眼薬を使う時の注意点
点眼薬は医師の指示に通りに使用しましょう。また、昔に処方された点眼薬や他の方に処方された点眼薬の使用は絶対にしないで下さい。
- 2種類以上の点眼薬を使用する時は、5分くらいの間隔をあけて点眼する。
- 点眼薬のボトルの先端が目やまつ毛に触れないようにする。
- 花粉が飛散している時間は点眼を続ける。
- 症状が良くならない場合は、医師へご相談下さい。
コンタクトレンズをしている方への注意
- アレルギー症状がある場合は、なるべくコンタクトレンズは装用しない。
- 防腐剤が入っている点眼薬は、コンタクトレンズを外してから点眼する。
- 防腐剤がレンズに付着する可能性があるため、点眼して10分以上経過してから装用する。
初期治療を始めましょう
花粉症が悪化してから治療を始めると、お薬が効きづらく、症状もなかなか改善しません。最近では、花粉が飛散する2週間くらい前から薬物療法を始める初期治療という方法が推奨されています。症状が現れる時期を遅らせる、症状を軽くする、症状がみられる期間を短くする、薬剤の使用を少なくできるなど、多くのメリットがありますので、お早目に当院までご相談下さい。
※前年の気温や地域によって違いますが、早い所で2月頃から花粉が飛散し始めます。
セルフケアをしましょう
スギ花粉を生活の場に持ち込まないためには次の点に気をつけてみましょう。
- 外出時
- マスクや眼鏡を着用する
- コンタクトレンズの人はできるだけ眼鏡にする
- 帽子やスカーフを活用し、長袖の服を着る
- 毛羽だった布地のセーターやコートは避ける
- 帰宅時
- 玄関に入る前に、上着や髪の毛、バックなどをよくはらう
- うがい、手洗い、洗顔、鼻かみ、できれば鼻洗浄をする
- できればシャワーを浴びる
- 生活全般
- 花粉予報などの情報をチェックする
- 花粉の多い日は、窓や戸を閉める
- 洗濯物や布団は外干ししない。干した時にはよく払って取り込む
- 部屋の掃除をまめにする。部屋全体に掃除機やホウキで掃除した後に、拭き掃除をするとよい
- 禁煙と規則正しい生活。タバコの煙は鼻や目の粘膜を傷つけ花粉症を悪化させます
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